- 全体的にボリュームがなくなって、とくに頭頂部がぺたんこになってしまう
- 分け目の部分がくっきりと目立ってきた
- 朝になると枕に抜け毛が何本も!
- 40代になって髪質が変わってしまい、いくらケアしても元に戻らない
そんな髪についての悩みが、頭皮や生活習慣の問題だととらえている人はごくわずかです。
なぜでしょうか?
端的にいえば、「美しい髪は、髪に直接働きかけて手に入れるべき」という近視眼的なメッセージが世の中にあふれているからです。
目先だけの間違った常識が美髪のためには大きな遠回りに
シャンプーなどについた、「柔らかい髪用」「腰のある髪用」「サラサラ」「つやのある」「まとまりにくい」といったキャッチコピー。それらはすべて、髪に直接手を加えるというメッセージです。
それでわたしたちは大きな勘違いをしてきました。髪というのは、直接的にコントロールできるものなのだろうと。
そうではないのです。髪は短時間はごまかせても、長期的にはごまかせないものです。
では、長期的に効く常識のようなものはあったでしょうか? 「海藻類を食べると髪が増える」というような、真偽のあやしいもの?(実際、海藻に髪を増やす効果はないのです)。
世の中にあふれる、そうした目先だけの、あるいは間違った常識が、逆に、美髪のためには大きな遠回りにつながってきたのです。
いま問題のない人も、いつか悩みを抱える人の予備軍
勘違いという意味では、いま悩みを抱えていない人も同じです。髪に気を使ってケアしていても、頭皮のケアはほとんど考えないという人が多いのではないでしょうか。トリートメントに5分費やしても、頭皮ケアに5分費やしている方はまだまだ少ないのが現実です。
でもだからこそ、それが将来髪についての悩みを引き起こすのです。詳しくはここでは書きませんが、「いま、自分の髪に満足している人も、いつか悩みを抱える人の予備軍」なのです。
きれいな髪を手に入れたくて、せっせとトリートメントや髪パックなどに精を出していませんか。それらが労力の割にあまり効果のない表面的な施術だったと気づくのは、後に髪についてのさまざまなトラブルを抱えはじめてからでしょう。
「髪だけ」を意識してませんか?
今、抜け毛や薄毛などの悩みを抱えている人、将来の悩み予備軍の方に、まず認識していただきたいことがあります。
「髪のトラブルの前に、頭皮・身体・生活習慣のトラブルがある」
「髪のトラブルは、今目に見えているものだけではない」
「髪を増やし、美しくする基本は、髪ではなく、まず頭皮と身体のケアから」
逆説的になりますが、輝く髪を手に入れるためには、髪ばかり意識していてはいけないのです。毛質改善よりも頭皮改善がまず先ということもありますが、それが何を意味するかというと、あなたの身体の深い部分からケアすればするほど、より長く、大きな効果をもたらすからです。
そのために、3つのシンプルなステップを提案します。
やりはじめるタイミングに「遅すぎた」はない
- 美しい髪を増やすには、正しい知識を得て、判断力を高めること
- 世の中にあふれた「常識」という名の流行を疑いながら、生活を変えること
- コツコツとケアをつづけること
すぐに効く魔法のような方法は残念ながらありません。でも、この3ステップをまわしていけば、あなたの髪は変わります。世の中にあふれている、もっともらしい常識を疑いながら、自分を見つめなおしましょう。すると髪を中心として、あなたの生活の質が変わっていくはず。
やりはじめのタイミングは、いつであっても大丈夫。何歳からでも、髪に輝きを取り戻すことは可能なのです。