女性の薄毛と抜け毛の原因を減らす!15項目の習慣チェック

薄毛・抜け毛対策の手ごたえがない!? 髪に悩める現代女性

髪についての女性の悩みの代表といえば、以前なら「白髪」。でも今は「薄毛」や「抜け毛」が激増しています。

早くは20代から、また30代以降では多くが意識したことがある、そしてその悩みがなかなか解決されないとのアンケートもあります。

そんな悩みが増えた原因は何でしょう?また、どうしてその対策に手ごたえが感じられないのでしょう? その理由は、あなたの生活習慣に合った、効果的な対策ができていないからかもしれません。

あなたの生活習慣に合った、効果的な抜け毛対策を探すべき

たとえば、下記のようないろんな悩みがありますが・・・

「髪が細くなりスタイリングがうまくまとまらない」
「頭頂部が薄くなって髪のボリュームがなくなった 」
「抜け毛が増えたのでいいシャンプーに替えたけれど、改善が見られない」
「疲労が回復しにくくなったころから分け目の地肌が目立つようになった」
「職場を変わってから薄毛が気になり始めた」
「出産後に髪がごそっと抜けて、なかなか戻らない」
「前は直毛だったのが、頭がよく痒くなるようになってからくせ毛が増えた」

でも、誰もがひとつの正解で解決できるわけではありません

個々人でカラダの状態や生活環境が違うからです。
でも、世の中にはシャンプーなどによる、外側からの働きかけだけで改善するかのような情報があふれています。(逆にいえば、悪いシャンプーがあなたの抜け毛を作ったということ?)

管理人も抜け毛でさんざん悩み、いろんな方法を試み、苦労してきたからこそ、断言します。
シャンプーだけでは、薄毛は治りません。

もちろんシャンプーは大切ですし、育毛剤もぜひ使うべきでしょう。でもそれだけでは足りません。
外側からだけでなく、内側と外側の両方から働きかけていくべきです。

さらに大切なことは、 あなたにあてはまる原因 をさぐって、そこに手を打つこと。
生活習慣に視点をさだめると、シャンプーや育毛剤以外にも変えるべき習慣が見つかるはずです。

 

薄毛・抜け毛の原因の見つけ方

表面的には症状はさまざまです。その原因をどれくらい深掘りするかで、対策も違ってきます。でも、ある程度の深さまで原因を掘ると、共通点にたどり着きます。

それを大きなカテゴリにまとめると、以下の3つのキーワードになります。

  • 頭皮環境
  • 栄養・血流
  • 女性ホルモン(バランス)

ポイントはここからです。
3つの詳細を見ていく際に、「生活環境・カラダの状態」によるものなのか、「生活習慣」によるものなのかを切り分けます。

具体的に見ていきましょう。

1. 「生活環境・カラダの状態」のチェック

「生活環境・カラダの状態」とは、なかなか自分でコントロールできないものであったり、結果的にそうなったというものです。以下で該当する項目をできるだけなくしていくことが抜け毛防止につながります。

下の項目は主なものです。他にも髪に影響する因子は多数あります。頭髪だけでなく他の身体的な症候を同時に抱えていれば、それが髪のトラブルとつながっている場合もあります。持病がある場合は、まずそれを治すことが先決です。

頭皮環境

  • 頭皮が乾燥しがち(職場などの空調が悪い・不快感がある)
  • 頭皮がよく蒸れる(仕事で常に帽子を着用している等 )
  • 仕事柄、よく紫外線を浴びる(窓際で仕事している、外を歩く時間が長い等)
  • 皮脂の分泌が多い
  • 頭がよく痒くなる

栄養・血流

  • 身体が疲れやすい
  • ここ1~2年で無理なダイエットをした
  • 口内炎や大人ニキビがよくできる
  • ストレスをよく感じる
  • つきあいでよく深酒をする

(女性)ホルモン

  • 生理周期が乱れやすい
  • PMS(月経前症候群)だ
  • 更年期である
  • 出産した
  • 就寝時間、睡眠時間が乱れる
  • ストレスをよく感じる
  • 食生活(時間や内容)が乱れている

「生活環境・カラダの状態」はすぐには変えられないことだったり、自分でコントロールしにくいものなので、下の「生活習慣」をチェックして変えていきます。

2. 「生活習慣」のチェック

「生活習慣」は自分の意思で変えやすいですよね。対策を継続的な行動につなげるためには、習慣の振り返りが欠かせません。髪に良くないことをやっていないか、変えられることは何かをここで見ていきましょう。

頭皮環境

  • よく紫外線を浴びる(通勤時に外を歩く時間が長い、自転車によく乗る)
  • 脱脂力の強い強いシャンプーを常用している
  • ドライヤーを使わず自然乾燥している
  • 髪や地肌に負担をかける髪型をしている
  • 髪を染めている。パーマをかけている。

栄養・血流

  • ダイエットしている
  • 食生活(時間や内容)が乱れている
  • 油っぽい食事・糖分の多い間食が多い
  • タバコを吸う
  • 深酒をよくする
  • 運動不足だ

女性ホルモン

  • 食生活(時間や内容)が乱れている
  • 就寝時間がバラバラ 、睡眠時間が短い
  • ダイエットしている
  • 夜寝る前に、テレビやスマホ・PCをよく見る

3. 習慣を改善する方法を検討する

2でチェックしたものについて、対策を立てていきましょう。3カテゴリ全部で15項目ありますが、一部重複しているため13個になります。

よく紫外線を浴びる(通勤時、自転車、スポーツ等)

紫外線は頭皮に活性酸素を作り、また皮脂や頭皮内の脂質を過酸化脂質に変化させます。活性酸素や過酸化脂質は頭皮細胞の老化をすすめ、発毛の力を削いでしまいます。

対策

・日傘や帽子を使う
・頭皮用サンプロテクターを使う(洗髪時には良質のクレンジングクリームを使います)
・頭皮用美容液(または育毛剤)でお手入れ
・抗酸化物質を多めに摂る

脱脂力の強い強いシャンプーを常用している

皮脂は酸化しますので適度に取ることが大切ですが、取りすぎは肌の乾燥をもたらします。皮脂分泌の多い乾燥肌の場合、頭皮の水分も一緒に失われて角層にダメージを与える(正常なターンオーバーのサイクルを乱してしまう)可能性があります。ただ、皮脂の分泌のピークは30代のため、脱脂力の弱すぎるシャンプーでは逆効果になることもあります。また、皮脂の分泌は気温の高い季節の方が多い傾向があります。

対策

・シャンプーを変えながら頭皮の様子を見てみる
・頭皮用美容液(または育毛剤)を使って頭皮環境を整える

洗髪後に自然乾燥している

自然乾燥は髪を痛め、雑菌も増えやすくなるため頭皮にもよくありません。

髪や地肌に負担をかける髪型をしている

髪をしばったり固めたりしていると、同じ箇所に力がかかって頭皮を痛めてしまいます。頭皮の再生能力をダメージが上回った場合、抜け毛や薄毛の原因となります。

対策

・同じ髪型を続けず、適度に分け目も変える
・頭皮用美容液(または育毛剤)でお手入れする

髪を染めている(パーマをかけている)

ヘアカラーの原料(パラフェニレンジアミン等)は活性酸素の発生源のため、(とくに体調の悪いときには)頭皮の細胞だけでなく、カラダにも悪影響を及ぼします。また、パーマも同じく頭皮に悪影響があります。

対策

・できるだけ髪を染めない(染める場合はヘナなどを使用した地肌にやさしい方法を選ぶ)
・抗酸化物質やサプリメントを摂る
・頭皮用美容液(または育毛剤)でお手入れする
・パーマをできるだけかけない(頭皮にパーマ液がつかない程度に)

ダイエットしている

髪のための十分な栄養や活性酸素を減らす抗酸化物質が取り入れられない場合、ヘアサイクルや細胞を傷つける原因となり、抜け毛や薄毛の原因になります。タンパク質やビタミンは必須要素です。
また、ダイエットは女性ホルモンの分泌に大きな影響を与えます。女性ホルモンのエストロゲンには強い抗酸化作用があり、髪の成長を守っています。ところがダイエットでホルモンバランスが崩れるとそうしたプラスの作用を受けられなくなります。

対策

・食事内容を極端に制限するダイエットはしない
・食事がとれない場合はサプリメントなどで栄養補給を行う

食生活(時間や内容)が乱れている

ダイエットと同じく、食事内容やリズムが偏ると髪をつくる細胞が適切に働かなくなります。また、ホルモンの働きも乱れます。

対策

・毎日の食事でできるだけ多品目をとり、栄養のバランスに気をつける
・バランスのいい食事が取れない場合はサプリメントで栄養補給を行う
・適切な抗酸化物質が食事から得られない場合は抗酸化サプリメントも

油っぽい食事・糖分の多い間食が多い

油っぽい食事が多くて過剰な脂質を摂りすぎると、過酸化脂質のもととなる皮脂を発生しやすくします。また、糖質を過剰にとるとたんぱく質が糖化しやすくなり、老化の原因物質AGEsができやすくなります。

対策

・良質なたんぱく質とビタミン・ミネラルを摂るようなバランスのいい食生活を心がける
・動物性脂肪を減らす(油脂類をできるだけ摂らない。「ラード」「ヘッド」「バター」を控える)
・抗酸化物質をしっかり摂る
・頭皮用美容液(または育毛剤)で頭皮環境を整え、皮脂の分泌をおさえる
・果糖ぶどう糖液糖などの入ったジュースやスイーツは控え目に

タバコを吸う

タバコには200種類もの有害物質が含まれており、いずれも活性酸素の元となって細胞を傷つけます。さらに、血管収縮作用があるため、頭皮の血流にもよくありません。また、ニコチンには、男性ホルモンを女性ホルモンに変換するアロマターゼの働きを抑制する働きがあり、女性ホルモンの生成が妨げられます。そのため、女性ホルモンによる抗酸化作用が得られにくくなります。

対策

・禁煙する
・抗酸化物質をしっかり摂る(食事を見直し、足りないものはサプリメントを利用)

深酒をよくする

深酒は睡眠中も臓器(肝臓等)への影響が大きく、良質な睡眠を妨げます。また、多量のアルコールは活性酸素の発生源となるため、細胞老化の原因になります。

対策

・抗酸化物質をしっかり摂る

運動不足だ

運動不足で血流が滞りがちになると、自律神経をはじめ成長ホルモン・女性ホルモンの分泌にマイナスの影響を与え、頭髪にもおよびます。軽く運動するだけでも自律神経が整えられ、女性ホルモンや成長ホルモンの分泌にもいい影響になります。また、頭皮に栄養や酸素を運ぶ毛細血管も適度な運動によって成長します。

対策

・日常のなかに運動を取り入れる(通勤時にひと駅多く歩く、階段を使う)

就寝時間がバラバラ 、睡眠時間が短い

睡眠サイクルが乱れたり十分な睡眠時間が確保できないとき、カラダは日中のダメージから回復することができません。細胞レベルでも、できた活性酸素を減らし細胞を再生する活動は主に睡眠中に行われます。そのため、リズムの整った睡眠サイクルと睡眠時間の確保はとても重要です。食べ物などからの抗酸化物質の摂取は、あくまでも睡眠による抗酸化作用を補助するものです。

対策

・就寝時間を一定にする
・できるだけたくさんの睡眠時間を確保する
・短い時間しかとれない場合は、就寝前に質の高い睡眠を得るための(メラトニンの分泌を促すような)準備をする(下記参照)
・抗酸化物質をしっかり摂取する

夜寝る前に、テレビやスマホ・PCをよく見る

LEDなどの光は、脳から分泌されるメラトニン(ホルモンの一種)の分泌を強力に抑えます。メラトニンは老化を促進する活性酸素を除去しますが、夜しか分泌されないため、就寝前に強い光を浴びると睡眠の質を落として発毛に影響します。また、メラトニンの分泌が障害されると乳がんなどの発生も高くなると報告されています。

対策

・就寝前のテレビやスマホを控える
・就寝前に副交感神経を刺激する(入浴・アロマ・薄暗い場所ですごす)

まとめ:抜け毛と薄毛の悪循環から抜け出すために

上の項目をチェックいただいた方はお気づきのとおり、カラダにいいと言われる生活習慣は髪にもいいものです。

今抜け毛や薄毛に悩んでいるなら、できるものから早急に手を打っていくべきでしょう。「これをやったほうがいい」と頭でわかっても、行動に移さなければ効果はゼロ。行動に移せば、ゼロではなくなります。

上の対策で複数回出たもので、簡単に取り入れやすいものを挙げますね。

・(バランスのいい食事が取れない場合は)サプリメントで 抗酸化物質や栄養の補給を行う
頭皮用美容液(または育毛剤)を使って頭皮環境を整える
・日焼けしそうな場合は頭皮用サンプロテクターを使う(洗髪前にクレンジングクリームを使って落とします)

効果を得るためにはまず行動すること、そして行動を継続することが大切です。
小さなことをコツコツ積み重ねて進んでいきましょう!

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