髪と頭皮を知る

頭皮の特徴をおさえた適切ケアには2つのキーポイントがある

髪を育てるための「場所」

髪を語るときに忘れてはならないのが、頭皮ですよね。

農作物と畑にたとえれば、髪は農作物で頭皮は土壌のようなもの。
いい農家が土を大切にするように、わたしたちも、髪だけでなく頭皮についてもケアする必要があります。
むしろ、美しい髪をつくるためには、頭皮ケアが最優先事項です。

では、頭皮ケアには何が大切なのでしょうか?
植物と髪とは、決定的な違いがあります。

それをおさえれば、頭皮ケアのキーポイントが理解できます。
 
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髪の性質がわかると、やるべきケアがシンプルになる

髪は何でできているの?

髪が何でできているか、知っていますか?

もし知らないなら、あなたはいま無駄なケアをしている可能性があります。いえ、はっきりいうと、これまでずっと何十年か(?)、無駄なことをやりつづけてきたのかもしれません。時間をかけてケアしてきたけど、じつは本質的にほとんど良くなっていなかったという…

わたしがそうでした(´;ω;`)

本質からズレたことをすると、手間をかけている割に結果は変わらないということになりがちです。
でも、本質を知ることで、どういうケアをすればいいかがわかります。

美しく輝く髪は、女性にとってほんとうに大切なもの。時間を費やして無駄なことをしてきたと後悔しないために、まず髪の性質から理解していきましょう。

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年代とライフステージの髪への影響

10代

肉体の成長が活発で、新陳代謝の激しい時期です。にきびができやすくなるのと同じように、頭髪の毛穴にも老廃物がたまりやすくなります。皮脂の分泌が多くなり、フケがでやすくなったりも。地肌の状態や皮脂量にあったシャンプーで適度に洗うことが大切です。ただ、洗いすぎはよくありません。一般的に一日に二度の洗髪は洗いすぎで、頭皮や髪を守るための皮脂まで洗い流してしまいます。

また、体重が自然に増加しやすい+自意識が強くなる時期です。そのため、「もっと痩せなきゃ」「体重を減らさないと」とダイエットを意識している10代は圧倒的に多く、将来の頭髪だけでなく、身体への様々な影響が懸念されています。ところが、その悪影響はすぐにはあらわれません。

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育毛に大切なバリア層に界面活性剤がもたらす影響の裏表

髪に大切なバリア層

近年女子を悩ませている薄毛の原因として、男性と同じように皮脂や角質の悪玉説も聞かれますが、みなさんはどのように受け止めていますか? 管理人としては、それなりに役立っているものなのにすべての罪を着せられているようでちょっと残念です。

皮脂と角質は取ればいいというものではありません。
でも取らなければ、皮脂の酸化などによるよくない影響もあります。

取ると取らないのバランス。言うは易し行うは難しですが、そこで出てくる界面活性剤!
方法論にとどまらない使い方のコツが体得できるよう、その性質と影響を理解しておきましょう。

 

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平均的な髪の量と性質

髪の毛の本数

わたしたちの髪の毛の本数は、約10万本と言われています。簡易的な計算は、頭皮にある毛穴の数から行います。一般的に頭皮には毛穴が3~5万個あるといわれ、2~3本の毛髪がそこからはえています。

つまり、4万×2.5本=10万本
(個人差がありますので、あくまでも平均的なものと考えてください。)

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髪について、勘違いをしていませんか?

  • 全体的にボリュームがなくなって、とくに頭頂部がぺたんこになってしまう
  • 分け目の部分がくっきりと目立ってきた
  • 朝になると枕に抜け毛が何本も!
  • 40代になって髪質が変わってしまい、いくらケアしても元に戻らない

そんな髪についての悩みが、頭皮や生活習慣の問題だととらえている人はごくわずかです。

なぜでしょうか?

端的にいえば、「美しい髪は、髪に直接働きかけて手に入れるべき」という近視眼的なメッセージが世の中にあふれているからです。

 

目先だけの間違った常識が美髪のためには大きな遠回りに

シャンプーなどについた、「柔らかい髪用」「腰のある髪用」「サラサラ」「つやのある」「まとまりにくい」といったキャッチコピー。それらはすべて、髪に直接手を加えるというメッセージです。

それでわたしたちは大きな勘違いをしてきました。髪というのは、直接的にコントロールできるものなのだろうと。

そうではないのです。髪は短時間はごまかせても、長期的にはごまかせないものです。
では、長期的に効く常識のようなものはあったでしょうか? 「海藻類を食べると髪が増える」というような、真偽のあやしいもの?(実際、海藻に髪を増やす効果はないのです)。

世の中にあふれる、そうした目先だけの、あるいは間違った常識が、逆に、美髪のためには大きな遠回りにつながってきたのです。

 

いま問題のない人も、いつか悩みを抱える人の予備軍

勘違いという意味では、いま悩みを抱えていない人も同じです。髪に気を使ってケアしていても、頭皮のケアはほとんど考えないという人が多いのではないでしょうか。トリートメントに5分費やしても、頭皮ケアに5分費やしている方はまだまだ少ないのが現実です。

でもだからこそ、それが将来髪についての悩みを引き起こすのです。詳しくはここでは書きませんが、「いま、自分の髪に満足している人も、いつか悩みを抱える人の予備軍」なのです。

きれいな髪を手に入れたくて、せっせとトリートメントや髪パックなどに精を出していませんか。それらが労力の割にあまり効果のない表面的な施術だったと気づくのは、後に髪についてのさまざまなトラブルを抱えはじめてからでしょう。

 

「髪だけ」を意識してませんか?

今、抜け毛や薄毛などの悩みを抱えている人、将来の悩み予備軍の方に、まず認識していただきたいことがあります。

「髪のトラブルの前に、頭皮・身体・生活習慣のトラブルがある」
「髪のトラブルは、今目に見えているものだけではない」
「髪を増やし、美しくする基本は、髪ではなく、まず頭皮と身体のケアから」

逆説的になりますが、輝く髪を手に入れるためには、髪ばかり意識していてはいけないのです。毛質改善よりも頭皮改善がまず先ということもありますが、それが何を意味するかというと、あなたの身体の深い部分からケアすればするほど、より長く、大きな効果をもたらすからです。

そのために、3つのシンプルなステップを提案します。

 

やりはじめるタイミングに「遅すぎた」はない

  1. 美しい髪を増やすには、正しい知識を得て、判断力を高めること
  2. 世の中にあふれた「常識」という名の流行を疑いながら、生活を変えること
  3. コツコツとケアをつづけること

すぐに効く魔法のような方法は残念ながらありません。でも、この3ステップをまわしていけば、あなたの髪は変わります。世の中にあふれている、もっともらしい常識を疑いながら、自分を見つめなおしましょう。すると髪を中心として、あなたの生活の質が変わっていくはず。

やりはじめのタイミングは、いつであっても大丈夫。何歳からでも、髪に輝きを取り戻すことは可能なのです。