ドライヤーの熱風が髪に悪いからタオルドライだけにしているという話を聞きます。比較的年配の方に多いようですが、以前はドライヤーは風量よりも熱をあてて乾かすという使われ方が一般的だったための認識です。
今では、適切にドライヤーを使った方がむしろ髪にいいという知識は多くの方にひろまっているようです。
でも、正直ちょっとドライヤーってめんどくさくありませんか? 重いし、時間がないからと早く乾かそうとして近づけすぎると熱いし。なので、たまにはドライヤーなしの日もありと思います。でも、そうやって怠けているとすぐツケがくるのも現実。
だからこそ、なぜドライヤーがいいのかを再認識してみたいと思います。
どうして自然乾燥よりドライヤーを使った方がいいのでしょう? よく知らないという方は、以下のメリット・デメリットをぜひ読んでみてください。これからの美髪と健康頭皮のためにきっと役立つはず♪
ドライヤーを利用するメリットとデメリット
メリット:
1.雑菌(常在菌)の繁殖を抑える
頭皮を適度に乾かし、臭いやかゆみの原因となる雑菌(常在菌)の繁殖を抑えます。湿ったままの髪と頭皮は頭皮トラブルの原因になりやすいのです。
2.キューティクルを守る
濡れた髪はキューティクルが開いており、ちょっとした刺激でダメージを受けやすい状態になっています。濡れたままの髪で寝るとそれだけでかなり傷んでしまいます。キューティクルがしっかりと閉じないと、髪のうねりなどの原因に。
3.乾燥を防ぐ
濡れた髪はキューティクルが開いたままなので、内部の水分が余分に失われやすくなります。適度に乾燥させることで髪が引き締められ、水分の蒸発を防ぎます。
デメリット:
1.タンパク質を変性させる
髪をつくるたんぱく質は高温に弱く、変質しやすくなります。
2.熱で余分な水分を頭皮と髪から奪う
高温の風をあてつづけると髪を傷めるだけでなく、頭皮の表面からも必要な水分が奪われてしまいます。洗顔後に温風を顔にあてて乾かすようなものですが、顔にはできなくても髪には案外近距離でやってしまう人が多いのです。
使い方
1.頭皮
分け目に風をあてて頭皮を乾かす
頭皮に関しては、湿った状態が長くつづくと常在菌・雑菌が増え、臭いの原因となることがあります。また、痒みの原因となることも。
注意点:
濡れた頭皮をマッサージのつもりでブラシの先端でわざとこするのはNG! 角質をとったほうがいいから、また皮脂づまりを防げるのではと考える方もいますが、余分な角質は自然に細かなフケとなって落ちるものです。また、皮脂はブラシでこそぎとらなければならないほど落ちにくいものではなく、かえって頭皮を傷つけることになります。
2.髪
ドライヤーを動かしながら乾かす
髪を手でバサバサと振りながら風をあてるのはNG! できるだけドライヤーを動かして、いろんな角度から風があたるように。
注意点:
- 髪に吹き出し口を近づけすぎない、同じ箇所にあてつづけない。
- できるだけ下から上に向かって風をあてない。
- 風をあてながらバサバサと手で髪をはらわない。ドライヤーを動かしながら風を散らす。
さいごに
子育て中など、時間がなくて自然乾燥という方もいますが、できる範囲で工夫してみてください。「入浴後はタオルドライだけ、就寝前・外出前の乾きかけたタイミングで温冷ドライ」だけでも、キューティクルを整えるという点では有効です。「ドライヤーを近づけすぎない、髪を濡れたまま長時間放置しない」を意識して、美しい髪をキープしましょう。
<リンク>
ドライヤー選びのポイント:風量と動かしやすいバランス(重量)