危険な兆候? 気をつけたい抜け毛の種類

成長期(2~6年)、退行期(2~3週間)、休止期(3~4か月)というヘアサイクルのなかで、髪が抜け落ちるのは自然な現象です。

かならずおぼえておきたい!ヘアサイクルと髪の成長

秋の抜け毛が多くなることも一般的によく見られることで、あまり心配する必要はありません。出産後の抜け毛も同様です。けれど、抜け毛のなかでも注意しておきたい危険信号があります。

  • 成長期の初期にあるうぶ毛の抜け毛
  • 極端に量の多い抜け毛

うぶ毛の抜け毛がなぜ危険なの?

早期成長期毛と呼ばれ、本来なら太く硬く成長していくうぶ毛。それが抜けるということは、何らかの原因で毛母細胞の活動が止まったか、過剰な刺激が加わっているなどの可能性が考えられます。

一時的なものなら気に病む必要はありません。うぶ毛が抜けたからといって、即、毛母細胞が死んでいる証拠というわけではありません。

でも、頻繁に目にするようなら、生活スタイルのなかで改善すべきものがないか、考えてみる機会かもしれません。放っておくと、あとでもっと早く対策をとっておけばと後悔することになりかねませんからね。

 

自然な抜け毛と危険な抜け毛の量の違いとは?

一般的に人の頭髪は約10万本あると言われていて、そのうち毎日30~120本が生え変わっています。秋にかけては一時的に抜け毛が多くなり、200本以上抜けることもあります。とくに髪が長い場合は、一時的に増えたときに大量に感じられがちですが、気にしすぎないで経過を観察してみてください。

抜け毛の本数が多いときや特定の状態のものが多く見られるときは、注意が必要です。

  • 抜け毛が異常に多い。500本とか1000本が抜け落ちる
  • 毛先の細い(これまでカットされていない)うぶ毛や軟毛がたくさん抜ける

さらに、以下のような信号に注意しましょう。

  • 大量のフケ・大きな塊のフケが出る
  • 強い倦怠感や疲労感とともに抜け毛が増える

フケの場合は皮膚炎等によって抜け毛が増えることがあります。また、内蔵疾患(肝硬変等)、全身疾患(高血圧症、甲状腺機能低下症等)、慢性貧血、糖尿病(ホルモン異常)などによって引き起こされるケースもあります。体調の悪さと抜け毛が同時に見られるときは、まず医師への相談をおすすめします。

 

抜け毛は、これまでの生活習慣を見直すチャンス

「髪はすでに死んでしまった細胞」そう思ってみても、抜け毛が増えると、憂鬱になったりするものです。

でも、身体からの何かのサインとしてとらえれば、生活習慣を見直す好機となります。髪がよく生育する環境とは、身体の健康にとってもいい環境であると言われています。これからも長くつきあう髪だからこそ、この機会に、将来のための頭皮ケアを考えてみましょう。

 

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