美容のために睡眠は大切とはよく聞きますが、髪のためにも睡眠はとっても重要です。
管理人が髪を失ったころを振り返ると、仕事やプライベートでいろいろ忙しくて、眠る時間をあとまわしにしていました。
いかにそれが愚かな行為だったかは、後で痛いほど思い知らされました。
大切なものの価値は失って知るとはこのことか!と心のなかで泣きました。
後で泣くことのないよう、もう一度睡眠の効果を確認しておきませんか?
髪と睡眠の関係
髪は、毛母細胞が分裂を繰り返して成長しますが、睡眠はそのための環境をつくります。
- 血液循環にいい影響をあたえる
- 細胞分裂をうながすホルモンにいい影響をあたえる
- 活性酸素などからの細胞の再生をおこなう
わたしたちは入眠後1時間くらいで深い睡眠に入ります。このとき、2~3時間おきに脳下垂体から成長ホルモンが分泌されます。
成長ホルモンが髪にもたらす影響
成長ホルモンには、細胞分裂と代謝を促進させる作用があります。骨や筋肉を成長させ、脂肪などを代謝してエネルギーに変えるのです。もちろん美しい髪のためにも大切です。
誤解されがちですが、成長ホルモンは成長期の子どもだけではなく、大人にも欠かせないものなのです。
傷ついた細胞を再生してくれるからです。
逆に、成長ホルモンの分泌が低下するとどういう影響が出てくるでしょう?
- 細胞の老化をはやめる(肌の調子が悪くなる。髪の質が悪くなる)
- 血中コレステロール値を増やす(動脈硬化を進める。細毛化や薄毛を促進)
- 骨量や筋肉量を低下させる(疲れやすくなる)
人体のすべてといっていいほど、様々な問題につながっているのです。
成長ホルモンの分泌に大切な、睡眠をうながすホルモン
そこで、睡眠に必要なホルモンについてお話します。
体内時計には、メラトニンというホルモンが関係しています。メラトニンには睡眠をうながす働きがあります。
朝、光を浴びると体内時計がリセットされ、メラトニンの分泌が抑制されます。(そのときセロトニンという物質が増えます。セロトニンは人を覚醒させる働きがあります。セロトニンはメラトニンの材料になる物質です。)
目覚めてから14~15時間たつと、ふたたびメラトニンの分泌が増え、体温が下がり眠気を感じるようになります。ただし、メラトニンの分泌は光に左右され、夜であっても強い光を浴びると抑制されます。睡眠前のパソコンやテレビ、明るすぎる照明が睡眠リズムを狂わせると言われるのはこの理由からです。
さきほどの成長ホルモンは、眠りについてから3時間がもっとも分泌が多くなります。睡眠が分断されると、その分泌が抑制されてしまいます。つまり入眠後に質の高い睡眠を確保することが、成長ホルモンの分泌に大切なのです。
就寝前に気をつけたい4つのポイント
- カフェイン飲料を飲まない(メラトニンの働きが抑えられ、睡眠が浅くなります)
- 直前の食事を控える(消化不良で胃腸への負担が大きくなったり、深部体温があがってしまいます)
- ぬるめのお風呂(38~40℃)に入る(熱いお湯は交感神経を刺激し、深部体温をあげてしまいます)
- 寝る前は照明を薄暗くし、テレビ・パソコン・スマホなどの明るい画面を見ることを控える(メラトニンの分泌が抑制されてしまいます)
上記のことは、美容のためにもぜひおさえておきたいポイントです。現代のわたしたちが置かれた忙しい生活環境では、ぜんぶ守るのはなかなか難しいかもしれません。女性の髪や肌にとっては困難な時代ともいえますね。でも、1時間のいい睡眠は1時間の美容に勝るでしょう。睡眠は、自然から与えられた効果的美容法です。意識して美しい髪を守りたいものですネ。
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